メルマガとかツイッターでちょろっと紹介したのですが、
最近、フリゲのレビューサイトを始めまして、
今まで以上にRPGに触れる機会が多くなっている今日このごろ。
フリゲって、実況してもらうのが命みたいなところもあり、
エロRPGとは少し違ってツッコミ入れられるような
ポイントが多いコミカル作品が多い気がするのですよね。
そんなフリゲの傾向とちょっと似ているような雰囲気も感じた、
今日新作のエロRPG「見習いエンジェルなぎさ」を
プレイしてクリアまでしたので、詳細なレビューしていこうと思います。
見習いエンジェルなぎさは、性犯罪防止という観点で
性的行為禁止の法案が発案されて吟味されているような
現代的な世界を舞台にした魔法少女感の感じるエロRPG作品。
そんなある日、主人公なぎさの元に、
色欲の神という神が降り立ちます。
色欲の神は性行為禁止という傾向に懸念を抱くと同時に、
抑制された男達が犯罪を起こすことに対しても危機感を抱いていました。
そんな色欲の神は、性犯罪防止という傾向を阻止するため、
抑制された男達の性欲を発散させるため、
主人公なぎさに、性欲を発散させて浄化する力を使える
天使の力を授けます。
天使の力を授かってしまった主人公なぎさは、
渋々、性的欲求を溜めた男達の性欲を発散させながら、
性犯罪防止という現代傾向に対しても、
行動を移すことになっていきます。
システムはシンボルエンカウントのターン形式を採用。
傾向としては魔法少女モノに類似しており、
欲望溜まって化物みたいな力まで得てしまっている男達を
倒していきながら、倒した相手を浄化エッチ。
最初は渋々、悪口吐きながらエッチしていくのだけど、
次第に抵抗少なくやっていくみたいな、
ビッチ系よりの感覚も味わえる作品です。
少々癖のある印象も受ける作品だったので、
好き好みが分かれそうなところなどを細かく各項目で
紹介していこうと思います。
見習いエンジェルなぎさを購入した理由
個人的にジブリールみたいな、
天使系に変身する変身ヒロインというのが好きだったことと、
イラストがかわいかったので購入しました。
RPG面の特徴
制作ソフト:
RPGツクールMV
原作:
オリジナル
作品の長さ:
短編
(管理人クリア時間 約1時間15分)
難易度傾向:
ふつう!
(序盤はちょいムズぐらいかも)
主な遊び方:
- シンボルエンカウント採用・フロントビューのターン形式バトル
- 味方パーティは4人制、5人以上仲間になるのでパーティ編成あり
- 欲望が溜まった男の情報が出て、その人物の元へ向かい浄化する流れ
- 特定イベント後、ボス以外の男にも浄化が可能
マップ内にいる敵と接触するとバトルシーンへと突入する
シンボルエンカウントを採用。
ドラクエ形式のフロントビュー・ターン式の
バトルを採用しています。
システム系で最大の特徴と思われるのは味方がパーティ制であること。
各ステージクリア時に仲間がひとりずつ追加。
最終的にはパーティ編成ができるようになります。
基本的なシナリオ展開としては、街のどこかに欲望を溜まって
しまった人物が出たという情報を得て、その人物がいる場所へ向かい、
魔物化のような状態になった相手を一度戦って大人しくする。
そして、エッチしてあげて浄化し、日付が変わるとまた情報が入る……
ということを繰り返していくような内容になっています。
色々なダンジョン攻略していくタイプのRPGに近い印象の
ゲームシステムになっています。
イベントがある程度進むと、
ボス以外の人物にも浄化が可能。
ただし、浄化してしまうとストレスという
数値が上がってしまいます。
ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:
- マルチエンディング
- 仲間育成
エッチシーンの傾向:
- イベント進行上でエッチシーン
- 性欲を発散させるためという目的でのエッチ傾向
- 後半は主人公も積極的になっていくのでビッチ的な傾向
基本的にはイベントでボスを討伐した時にエッチシーンが出ます。シナリオを進めながら定期的にエッチシーンを見られるような構成になっています。
見習いエンジェルなぎさの特徴
見習いエンジェルなぎさの特徴的な傾向やシステムを長所・短所と思われる内容、特徴を元におすすめする人・しない人を紹介していきます。
この作品の長所
見習いエンジェルなぎさの特徴の中でも個人的に良かったと思われる点や独創的・面白いと思ったポイントは以下の通りです。
1.役割の決まったパーティ編成
本作品の一番面白かったと思ったポイントは、
役割の傾向が強く出ているパーティ編成システムです。
各シナリオが進む毎に1人~3人の仲間がパーティに加わり、
途中からはパーティ編成が可能になります。
各キャラクターある程度傾向が固まっており、
例えば主人公は回復・攻撃・補助を覚える万能型、
最初に仲間になる男は属性剣技を覚える戦士型。
この他にも連続攻撃と補助効果を得意とするキャラや
味方をかばうような傾向の強いキャラなどが仲間になります。
本作品の作品傾向として。敵の攻撃力は
そこまで高くないけど少し固めな感じの敵が多いという
難易度だったので、ある程度戦略を練れば
どのパーティでも戦えそうな難易度に固まっていたので、
自分の好きな戦略に合わせてパーティ編成が
できる楽しみがありながらも、後述する短所の点さえ
認識していれば、難易度バランスも
しっかりと考えられていた印象を受ける作品でした。
2.フリーゲームよりにも見えるライトなコミカル感
2つ目の特徴としては、ライトなコミカル感が上げられると思います。
本作品は、現代的なテーマを軸にした
小ネタが多いような印象を受けました。
比較的なネタの印象としては、
最近の流行をモジッていたり、
突然へんてこりんな設定が出てきたり。
中学生の休み時間みたいなノリやトークが多く、
ツッコミどころが多い気がする印象がありました。
ですので、本作品はどちらかと言うと実況とかに
向いている、思わずツッコみたくなるような台詞とかも
多かったので、フリゲRPGとかによくある傾向の強い
作品な印象が多かったので、心のなかでツッコミ
入れながら気軽な気持ちでプレイするといい作品だと思います。
3.イベント進行とともに楽しめるエッチシーン
本作品では、シナリオのボスを倒すとエッチシーンが
見えるという点を最後まで貫いています。
そのため、イベントを進行しながら定期的に見ることが
できるという印象付けをプレイヤーに示していたため、
エロシーンへの期待タイミングが明確でよかった印象がありました。
シーン自体も会話中心で進む短めな中規模ぐらいの
シーンだったので、シナリオの合間にエッチシーンが
入っても、テンポは崩さない印象。
エッチシーンのタイミングを印象づける点や
テンポを崩さないバランスにしていた点は
好感を持てる作品だとおもいます。
この作品の短所
見習いエンジェルなぎさの中で、マイナス点になりうるポイントや不足していたと感じた要素は以下の通りです。
1.癖のある戦闘周り&バランス
本作品、最も評価が別れるポイントの一つが
戦闘周りのシステムとバランスだと思います。
本作品はある程度考えて戦ったり、
レベル上げや買い物も必要となる可能性のあるぐらいの
難易度調整だったりしており、あまり考えずに戦うと
やられてしまうような難易度にまとまっています。
また、敵から逃亡した後に敵がすぐ動き出す、
逃げる確率も五分五分ぐらい、
シンボルも動きが早めで避けにくい、
敗北したらそのままゲームオーバーで復活できない、
会話中にも敵が近づいてきて囲まれる可能性が高いなど。
スーファミ世代の自分としては
スタンダードにも感じるレベルの作品で、
やりごたえの楽しみにつながっている印象でしたが、
イラストやネタ重視で購入した人や
緩めのRPGばかりに慣れている人の場合は
ストレスに貯まるような要素も多かったように思えました。
エロシーン解放の秘密のパスワードみたいなのもありますし、
サークルさん側の考えもあると思うのですが、
全体的にはネタ勝負というところも強かった印象なので、
もう少し万人受けできるような難易度やシステム傾向でも
良かったのではないかと、楽しめた一方で、
個人的に感じました。
2.音楽演出の少なさ
もう1点かなり気になった点は、音楽演出の少なさです。
基本的にイベントシーンでは音楽変化がなく、
長いイベントの一部では音楽すら流れないというような
項目が多く見られたため、すこしイベント全体が
単調に見えてしまっている印象がありました。
雰囲気に合わせたBGMを入れるといった簡単な
音楽演出だけでも入っていると、全体的にメリハリが付いて
良かった気がしました。
3.癖の多い技多めで地味にも見えてしまう戦闘
最後にRPGパートで感じたことが、
パーティ編成の役割が充実している一方で、
癖の多い技が多く、どうしても物理攻撃が
多めになって、地味な感じに戦闘が見えてしまった点です。
本作品では、色々な能力値向上、
かばうといったシステム等、ある程度補助系の技は
キャラクターごとに特色があって絶妙な感じに
なっていた印象を受けました。
一方で、攻撃技については、
魔力と攻撃で計算判定されてあまり攻撃と変わらない、
攻撃技特化でも通常攻撃の2倍ぐらいしか効かない。
消費TPやMPと比較するとパンチに欠けるような印象が強く、
どうしても補助技を掛け終わると通常攻撃のほうが
効率のよい印象を受けてしまい、結果的に通常攻撃多くて
地味な感じに見えるような印象がありました。
攻撃技については、もう少し強気で
種類豊富だったりすると戦闘もハデになった
印象を受けました。
この作品をより良くするためのポイント
短所などを踏まえ、この作品をより良くするならば
こんなことが上げられるのではないかということを
記述させて頂きます。
1.戦闘ストレス解消に繋がるシステムの導入
戦闘の難易度やエンカウント比率など、現代のRPG傾向から
見ると癖があるような印象があったので、
戦闘ストレスを回避・解消できるようなシステムの
導入を検討すると、よりプレイしやすいものになると思います。
ある程度考えないといけない難易度バランス自体は
長所にも繋がると思うので、その長所を抑えつつ、
改善する具体案としては・・・
- イージーモードを用意するなどの難易度選択
- 確実に逃げられる逃亡アイテムを用意もしくは逃亡率100%化
- 逃げたシンボルは数秒間透明化&動き封鎖
- イベント周りには敵が入らないように隔離する(もしくはイベント時別マップ化)
- 雑魚敵も含めて敗北すると自宅などに戻る処置
- ボス戦前にはアイコンやセーブポイントでプレイヤーに注意を促す演出
細かい点中心ですが、セーブとかし忘れてしまうと、
やられて前のシーンからやり直しになり、
もういいや!とゲームやめられてしまいそうなことに
繋がってしまうようなシステム周りが多かったので、
細かいシステムを見直すだけでも、
大幅にユーザービリティが高まって良くなる印象がありました。
2.このシーン=この音楽という音楽の役割分担
音楽系の演出が少なく、メリハリが弱い気がしたので、
このシーン傾向がある場合はこの曲と決めたような
曲をいくつか導入するといい気がしました。
例えば、一般的な会話の長いイベントシーンでは
Aという曲、ピンチ・大きな展開の時は焦るような曲調のB、
好転した時にはイケイケなCという曲。
なんパターン化の曲を用意して、
大まかなイベント傾向に沿って音楽変化を
つけると、音楽からもこの展開はどういう傾向があるのか?
という認知をプレイヤーしやすくなって、
より作品の世界観に入れるのではないかと思いました。
3.低コスト技の導入
補助・回復技以外のスキル周りに少し癖がありすぎたので、
低コストの技をもう少し充実させると
良かったのではないかと思います。
一例を上げれば、
- TP10ぐらいで、通常攻撃の1.2倍ぐらいを与える技
- TP30ぐらいで連続攻撃の技
- TP10ぐらいで成功率の高い敵の行動を1ターン封じる技
などです。
こういった技も一部のキャラは取得しているのですが、
各キャラこういった技が2、3種類ぐらいになるレベルの
強気な配置にした方が、より幅広い戦闘を繰り広げることに
繋がるような印象でした。
見習いエンジェルなぎさをおすすめする人
・ある程度考えながらプレイするようなRPGが好きな方
・RPGを進めながらエロも楽しみたい方
・軽いノリのコミカル感や、主人公がビッチ傾向になっていく姿が好きな方
見習いエンジェルなぎさをおすすめしない人
・サクサク進む作品が好きな方
・ストーリーの細かい繋がりや伏線を重視する方
・コストパフォーマンスを重視する方
管理人の個人的な総合評価
6点
全体としてはちょっともったいなさが光る作品。
エッチシーンの方針とか、ゲーム性自体は作品から
考えるとありありだと思うんですが、
フェチ×ゲームとしての癖によって、
好めるユーザーが少ない印象も受ける作品です。
難易度難しめなら失敗時のシステム周りが
不足していたり、簡単めで行くなら
ちょっと難しめと、考えている難易度に対する
フォローが少なかったのが気になりました。
価格帯から考えると、もう少しユーザーが
諦めてしまうような要素の切り離しを防ぐような
システムまで配慮が欲しかったかなぁ……と思います。
全体をプレイすれば悪くないけど、
敷居の高さや、好みが別れるポイントも
多い印象を受けてしまうような印象を受けました。
まだツクールMV製の作品自体が少ないので、
細かいシステム周りが同人全体として未熟な感じなのは
仕方ない面もあると思うので、その辺はユーザーサイドでも
ある程度フォローできるよう、こまめにセーブしながら
進めていければ、そこまで気にならないレベルだと思っています。
魔法少女よりの展開が多いので、
一般人のご奉仕していくタイプの魔法少女系作品が
好きな方で、ある程度の難易度なRPGが好きな人に
オススメな作品だと思います。
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