人類に迫る危機、徐々に快楽へと虜になってしまうようなヒロインたち。今日紹介していく作品はLiLiMさんの「螺旋遡行のディストピア」です。
螺旋遡行のディストピアの詳細
神社を管理する家系である主人公は、普通の学生と変わらない日々を過ごしています。幼い頃から一緒のあずさとその妹・結里奈。そして男友達の颯真。今日も校長の息子に少し絡まれたりもしましたが、いつもと同じ日々を過ごしていました。そんなある日、転校生としてやってきた美羽。彼女はある古い本を探しており、ともに探したところ、主人公の家にある一冊の本が解読できていない古い本であることを知ります。
美羽とともにその本を手にしたところ、あることがきっかけで主人公はその本の中身を理解できるようになります。その本の出来事と、美羽の情報を元にあることを知ります。それは夏に雪が降る時に世界は破滅を迎える。「果実を虜に。それが理」。破壊を迎えることを知った主人公たちでしたが、鬼火に襲撃されるという事件が発生します。その鬼火の襲撃の主は、校長の息子。そして次第に、主人公たちの周りで大きな変化が起こっていきます。
螺旋遡行のディストピアは現代を舞台にした正義のヒロインものに分類されるかと思いますが、変身ヒロイン物ではありません。また、バトルのような描写も少なめです。ところどころにヒロイン達の状況がわかるような能力、触手のような体つきの敵キャラなどが登場しますが、敵キャラの個体数は少なく、触手などのプレイよりかは陵辱よりのプレイが多めです。
主人公を含め、剣を使って戦っていく美羽も最初は抗っていきますが、登場人物全体が徐々に快楽への抵抗を侵食されていくような姿がメインストーリーとなっている感じがします。「果実を虜に」という作中でのキーワードがエッチシーンとかにも大きく影響しており、最初は嫌悪感を抱く・抵抗していたようなヒロインが徐々に抵抗が薄くなり、自らの足で危険な道へと歩み始めたりも。主人公の選択肢が頻繁に出る頃には、誰かは見捨てるような感じとなっており、正義感の強かった女性や一般人の幼馴染が犯されていく様子を見ていくような、やや寝取られ感のある描写が多くなっていきます。
では、敵も少なくやや戦闘にかけるような本作品のファンタジー的な魅力はどこにあるのか……という点だと思いますが、大きいのが「周りすべてがおかしくなる」ような感じだと思います。ややネタバレになってしまうのですが、本作品は主人公とヒロイン以外はすべて敵のような扱いになります。最初は協力的に見えていた人々も、何らかの理由で心にスキができ、その心のスキを支配されるようなイメージで敵のようになてしまいます。それゆえ、敵の数は少ないのですが、ひとりひとりの敵キャラとの絡みは多め。悪に墜ちる前の関係も活かしているようなやり取りもあります。また、ちょっと序盤から「こいつ怪しいなぁ」と思えるような伏線や行動が多いので、どんなことをきっかけに墜ちるのか。意外と早く敵になりそうだったキャラクターが中盤ぐらいまで協力的だったりもして、どんなタイミングでなっていくんだろうというワクワク感もありました。
エッチシーンは転校生としてやってきた美羽が29シーン、幼馴染のあずさ17シーン、あずさの妹である結里奈が13シーン、主人公が通う学校の歴史科目の女教師が3シーンの合計62シーンです。複数のキャラが登場するシーンもメインキャラのシーンに含まれています。(例えばあずさ・結里奈が出るシーンはあずさのシーンに登録される)
1シーンあたりの内容としては、商業作品としては普通からやや短いかな?と思うぐらいの規模ですので、1シーンごとの長さは程よくサクサク進めていける感じです。そのほか、lilimさんは男性キャラにも声がついていることが多いのですが、本作男性キャラもサブキャラ含めてボイス付きです。
正義のヒロイン者というよりかは、迫る脅威をきっかけに憑依されたり徐々に判断力がおかしくなっていき、陵辱されていくヒロインたちを普通に受け入れていってしまうようなプレイを楽しむことができる作品です。
螺旋遡行のディストピアの総評
★7
個人的には徐々に洗脳されて判断力が失われていくような感覚に近いヒロインや主人公たちが、知っている人物たちが元の敵に犯されてしまうという内容を楽しめる抜きゲーより作品だとおもいます。ストーリー自体はしっかりしているものの、やや細かい主人公の判断とかが序盤から「えっ?」と思えることも多め。例えば危険かも!と言っている状況でトイレに一人で行かせたり、やけに怪しいぞアピールが多いキャラもいます。選択肢も中盤以降はヒロインの名前を選択していくものがとにかく多いです。ストーリー設定自体は色々と練り込んでいると思うのですが、ストーリーで追いすぎると細かい点が気になってしまう感じもあり。流れとかは面白いポイントも多いので、軽くストーリーを頭に入れつつ、テンポよく進めていくレベルのほうが楽しめるのではないかと思いました。
エッチシーンについては、怪物らしさとかは無い一方で万人受けしやすいような陵辱要素が多く、知り合いとかが中心の敵エッチらしい会話のやり取りも多め。次第にエロを受け入れていく速度が早くなるヒロインたちも魅力的に感じるポイントも多いので、抜きゲーとしては十分なレベルを楽しめると思います。
物語の設定重厚感と細かいところでの物足りなさが集中しづらいような構成になっていたので、物語重視よりかは抜きゲーとして軽くシナリオを触りながら進めたほうが楽しめる印象の作品でした。
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