TPP大筋合意 非親告罪に伴う二次創作の影響情報は把握しておこう

「TPP」が大筋合意になりました。
二次創作の影響に繋がる「非親告罪」も導入が決まったようです。

一部配慮も盛り込まれたみたいですので、
非親告罪について再度紹介するとともに、今回はニュースサイトの情報を元にどういった内容で決まったのか。

どういう対策が重要になりそうなのか。

一度まとめてみたいと思います。

非親告罪で二次創作の危機!? 非親告罪とは?


まずお話を進めていく前に、親告罪というのについて再度紹介していきます。

2015年10月上旬現在、日本における著作権は「親告罪」という制度をとっています。
では、親告罪とは何なんでしょうか?

辞書を見ていきましょう。

検察官が起訴する際に,被害者の告訴が必要な犯罪
(三省堂 web Dictionary 「しんこく」ページより引用)

大雑把にわかりやすく言えば影響を受けたメーカーさんとかが
直接告訴しなければいけませんよ~

というようなお話です。

ですので、現在の日本であれば、第三者が
「これ侵害でしょう。訴えてやる!」
みたいなのは難しかった状況にありました。

しかし、非親告罪になると、第三者でも訴えることが可能になります。
そのため、メーカーが事実上黙認していたグレーゾーンな二次創作についても、
第三者からの訴えにより、著作権侵害を問題提示されてしまう可能性が
出てきてしまい、二次創作の衰退に繋がる可能性があると言われているのです。

なぜ非親告罪が導入されるの?


えっ、そんなのいらねーじゃん。
なんでそういうの作るんだよ。

みたいな人も多いかと思います。

非親告罪が導入されると、海賊版などのディスク取り締まりが
迅速になる可能性があると言われています。

通常、海賊版などもメーカーなどが訴えなければ著作権侵害を
訴えることができず、スピーディに対応することができませんでした。

そのため、日本のコンテンツ産業に大きな影響を与えているという
指摘もあったりします。

■参考
映画海賊版による日本経済への影響(キネマ旬報社)

同人サイトさんでも昨年~今年にかけて、
規約変更の動きが色々とありましたよね。

DLsiteさんやDMMさんでは規約変更が行われ、
「違法アップロードと思われることについて同人サイトさんが
削除申請とかをできる」みたいなものが導入されました。

これも、仲介会社さんである同人ダウンロードサイトさんは
著作者ではないとみなされてしまった場合に申請とかができない可能性が
親告性ではできないおそれがあるので、
追加された規約なんじゃないかなと想像できます。

海賊版DVDに焦点があっていますが、
今後は動画共有サイトとかに上がっている本編動画などの
削除申請とかもスピーディになるかもしれません。

違法が無くなる結果、DVDとかの売上に繋がる可能性があり、
アニメのような「放送時点では赤字だけどメディア販売とかでなんとかやってる」
業界では、DVDなどの売上面ではプラスになる可能性があると言われています。

配慮も盛り込まれた非親告罪化


では、いい面・悪い面両方ともある非親告罪化。

TPPでは、どのような結果になったのでしょうか。
NHKさんが著作権に関するTPPの合意内容をまとめてくださっていたので、
紹介したいと思います。

■参考
TPP合意内容 著作権の保護期間70年に(NHK NEWS WEB)
→記事の公開が終了したようです

内容を簡単にまとめると

・著作物の保護期間は作者死後から50年から70年に
・非親告罪導入。ただし著作物の収益に大きな影響を与えない場合は非申告罪の適用の例外
・「法的損害賠償金」ルールの導入

二次創作に関する大きなポイントとしましては、
「著作物の収益に大きな影響を与えない場合は非申告罪の適用の例外」と
「法的損害賠償金」の導入でしょう。

収益に大きな影響を与えない場合は適用外になるということですので、
二次創作系が何でもかんでも訴えられるということは無くなりそうです。

ただし、「法的損害賠償金」が導入されると、立件できただけでも
賠償請求しやすくなるので、軽微なものでも訴えられやすくなるという
可能性も出てきてしまっています。

どう対応するべき? 気をつけることは


では、どう対応していけばいいのでしょうか。

「収益に大きな影響を与える」と絶対にNGになるので、
例えば本編と同じようなことを描くようなものや、
本編のイメージを著しく壊すようなものは気をつけた方がいいかもしれません。

安全に行くのであれば、「同人OK」を掲げている作品のみに
焦点を当てていくのがいいのではないでしょうか。
同人マークのようなものも試験的に実施されているので、
こういったマークも皆さんで普及できるように務めるのもいいかと思います。

■参考
-同人マーク
同人マークFAQ よくある質問と回答 | commonsphere
-条件付きで二次創作OKな作品一例
TYPE MOON(Fateとかの会社さん)
上海アリス幻樂団(東方Projectなど)

安全に活動したい人は、企業さんのよくある質問とか、
サイトについてとか、著作権についてなどのページを見ると
二次創作についてガイドラインがあることも多いので、
そういう情報も確認すると良いと思います。

まとめ


今回、TPPに関連する情報をまとめてみました。
実際のTPP運用開始は、関連法案が決まって、
施行されたらになっていくんだったと思います。

専門家ではないので、色々と他の情報も併わせて見て頂き、
確認しながらやっていくよう、お願いします。

書いてきた通り、非親告罪化はいい面、悪い面両方持っているため、
難しい問題でもあると思います。

そのため、個人的には、賛成でも反対でもどちらでもなかったのですが、
決まった手前、二次創作の分岐点にはなりそうですね。

ちょっと前の記事になりますが、下記記事なんかも
目を通してもらえると良いのかもしれないです。

同人活動から考えるTPP 著作権侵害、非親告罪化の影響は?(シネマトゥデイ)

個人的には二次創作で好きになった作品とかもあるため、
二次創作は衰退しないでもらいたいという一方で、
以前から愛の無い著作物の使い方や商品自体に直接影響を与える件は
どうにかしてほしいなぁ……という感じもしていました。

TPPの結果でどうなるかまだまだ注目していく必要があると思いますが、
個人的には愛のある二次創作活動は衰退せず、
ファンも著作者も良い関係を築いていく著作権になっていってくれると
嬉しいなーと思う今日このごろです。

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One Response to “TPP大筋合意 非親告罪に伴う二次創作の影響情報は把握しておこう”

  1. まぁ、難しい問題ですよね。記事、参考になりました。これからもこういう記事を宜しくお願いします。

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