本日、DLsiteさんの新作をチェックしたエロRPG制作サークルさんの中には、少し気になるような素材集が公開されているのではないでしょうか?
個人的には、絵がかけない人でもエロRPGが作れるような時代が来てほしいと前々から思っています。最近では素材集とかも色々な物が出てきたり、3Dカスタム少女のようなキャプチャ画像の使用許可の作品なんかも出ていますよね。
今回のこの素材集も、「破損差分あり」ということですから、アーマーブレイク的なエロRPGを作りたい人にとっては嬉しい素材集ですよね。
ただし、注意してほしいことがあります!
本作品、「著作権フリー」というような表記がありますが、実際に購入してReadmeの使用規約を見てみると……意外と使用条件が厳しい印象を受けました。
今日はこの素材集がどんな素材集なのかに加えて、注意しなければいけない利用規約についてカキカキしたいと思います。
製作者さん向けの内容になりますので、気になる方だけ続きからどうぞ。
モンスター娘達のモングラ素材
さて、まずどんな素材集か紹介していきます。
本素材集では、22体のモンスター娘風キャラクターたちの
モンスターグラフィック向け、ゲーム用の素材集です。
ここ重要なので先に書いておきますが、「ゲーム用の素材集」です。詳細は後ほど書きますが、ゲーム製作者のみが買うべき素材集です。
モンスターの数は22体。
具体的にどんなモンスター娘のイラストなのか、収録モンスターは何がいるのかは
販売ページと販売画像で確認することが出来ます。
これらのモンスターに色差分と部位破壊的な画像がついています。
例えば、レディービー。いわゆるハチ娘のキャラで例を上げましょう。
上の販売画像で言えば、「レディモンスター」と書かれている「ディ」の下にいる、ハチ姿の女の子です。
この少し前屈みのハチ娘イラストと同じ構図で、ブラ部分が破損しておっぱいが丸見えになっている画像が部位破損差分として搭載されています。また、色違いとして全体的に赤っぽいイラストの「紅」モデル、青っぽい色合いの「蒼」モデル、肌・ハリ部分が全体的に紫になっている「魔」の3種類、色差分があります。結果、レディービーの場合は合計8枚の差分が搭載されています。(色違い4種×それぞれの部位破損差分2枚=8枚)
ですので、例えば……
・通常種(黄)-普通の攻撃。攻撃が多め
・毒のハチ(魔)-毒攻撃を多くやる
・寒いゾーンのハチ(蒼)-氷属性の攻撃
・火山で出てくるハチ(紅)-炎属性の攻撃
のように、同じイラストだけど色々なパターンの敵キャラ登場がさせやすい作りです。
部位破損は胸露出が多め
この素材集の最も大きな特徴は、部位破損差分が付いていることだと思います。全て同じ構図ですが、各キャラに1枚ずつ部位破損として使える差分がついています。
ただし、ここで気を付けなければいけないのが「1枚ずつであること」と「胸露出などが中心」ということでしょう。部位差分としてついているのは1枚ずつです。そのため、『HP半分になると部位破壊』みたいな場合はそのまま使えます。ただし、『HP3分の1、3分の2で徐々に部位破損させる』などをやる場合には加工が必要になります。
段階的に部位破壊を行うような演出を入れたい場合には未加工では難しいので、注意しましょう。
著作表記が必要な著作権フリー
さて、ここまで特徴を紹介してきました。
2段階の部位破損のエロRPGなんかを作っている人にとっては嬉しい素材集だと思います。ただ、最後に本素材集の販売ページではわからない『利用規約』について、実際のReadmeを元に補足しておこうと思います。
このレビューを書いている時点では、販売ページ内に利用規約に関する情報がなく、『著作権フリー』というタイトルだけで判断しなければいけないんですよね。人によっては、なんでも自由に使えるという認識を持つ人もいると思います。
ですが、本素材集は著作権フリーはフリーでも、『加工OK』という意味合いが強い著作権フリーのシステムになっています。
具体的に、利用規約を見てみると、注意しなければいけない利用規約があります。
・二次配布禁止(素材公開禁止。使用はゲーム内・作品内に限る)
・クレジット表記必須
この2つの規約が記載されています。
二次配布禁止はどの素材でもほぼ当たり前のようになっているので、気にする必要は殆どありません。ですが、クレジット表記必須に関しては注意しなければいけません。素材集の中には『表記不要』という旨の規約設定を行っているものもありますが、本素材集では、Readmeや作中のわかりやすい箇所に『規定した文言』での規約表記が必須となっています。
そのため、「表記必須の無料素材だと記入漏れがあると困る」「表記をしたくない」といったような目的で素材集を購入しようと思っている人の場合は、購入者の意志とは異なる利用規約が設定されていると感じてしまう可能性があります。
自分なんかは素材をよくHPのアイコンなんかにも活用しているんですが、著作権表示必須であれば、ちょっと利用は難しいですね。イベントなどで資料配布を検討している人も、気を付けなければいけないかもしれません。
著作権フリーに気をつけよう!
日本の場合、著作権フリーという言葉がすごく曖昧なんですよね。
というのも「著作権フリー」の「フリー」という意味が、「自由」という意味で取られたり、「無料で使える」という意味で使われていたりと、色々な意味で使われています。
そのため、著作権フリーのものをみても、別途利用規約が設定されているものも多いです。最近ではクリエイティブ・コモンズなんていう規約に関する活動なんかもよく目にすることが多くなっています。
→クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは?
(クリエイティブ・コモンズジャパン)
著作権フリーという表記だけで認識してしまうと、皆さんの利用目的と異なる可能性があったり、無料素材で事足りる場合などもあるので、製作者さんとかは注意して行くべきだと思います。
まとめ
著作権フリー レディモンスター素材集(1)は2段階の部位破損システムを搭載するRPGのほか、可愛い女の子モンスターを出したいゲーム制作にはもってこいの素材集です。
その一方で、著作権表記が必須なので、著作権表記不要作品を探すために著作権フリーの作品を探している人には、イメージと違う認識を持たれてしまう可能性のある作品だと思います。
かわいいイラストで、かつ著作権フリーという表記がありますが、しっかり皆さんの利用目的と合わせて購入を検討するべき素材集なんじゃないかなと思います。