忍者ヒロイン、素敵ですよね。凛々しいヒロインが先入先の男に敗北して、墜ちていくようなシチュエーションは王道的ながら惹かれるものを感じる方も多いはずです。今回紹介していく「寝取られくノ一忍法帖」は、敗北してしまうと媚薬製造などを行っている男の元に潜入し、敗北すれば愛する人がいるのに先入先の男やその側近の女性にテクニックや媚薬効果で堕ちていく様子を楽しめる超短編RPGです。
2021年にサークル・わんコインさんから発売された本作品は、プレイ時間15分ほど。ボス戦のみの数回戦闘形式の作品ですが、敗北すれば犯されるというシンプルな内容です。
トゥルーエンド・バッドエンド両方を視聴しても20分なれば事足りそうなボリュームでエロにも集中しやすい構成。それゆえに魅力的に感じるポイントや、ガチRPGとしてみると人を選ぶポイントもあります。長所・短所両面から本作のシステムや魅力を紹介しつつ、10点満点の評価で本作品の点数付けつきレビューを行います。ほかレビューなども参考にして購入検討に活用下さい。
「寝取られくノ一忍法帖」のシステム
今作はRPGツクールMVで作られたゲームとなっており、ストーリー展開+戦闘という構成になった章立てで物語が進みます。
全4章、夫がいるくノ一の奮闘記
今作は序章~最終章の全4章、4回の戦闘が待ち受けています。冒頭でストーリーを見ていき、戦闘が発生。戦闘勝利ではストーリーが続き、敗北では犯されながらも次の章へと続いていくという内容になっています。
物語としては、悪事を働いている大名の悪事を掴むための潜入調査という印象です。ヒロインには夫がおり、心配されるような様子を描きながらも、ストーリー的にはそこまで複雑な設定などはありません。その一方で、遊郭に女性を流している・武器を輸入しているなど、王道的な悪どい大名との戦い感があるストーリーになっています。
戦闘は回復スキルのみの殴り合い、被ダメ時にはエッチカットインもあり
戦闘は1対1の攻撃もしくは回復を主体とした作品です。エッチシーンが始まると戦闘というスタイルになっており、攻撃が抵抗。必殺技などはなく、被ダメなどで上昇するTPを蓄積すると、夫を想って回復するようなスキルが使えます。そのため、基本的には殴り合いという、シンプルでわかりやすい形式になっています。
また、戦闘時には被ダメ時にカットイン演出が入ります。敵の攻撃も胸を揉むといったエッチな行為なので、カットインと吹き出しのような演出が入ります。こちらについては種類は多くなく、数えるほどの搭載なのであくまでおまけ程度という認識がオススメです。
続編がある作品
今作はキリの良いところで終わっていますが、同じサークルさんが運営しているサークル・ちぇすとぼっくすの「にんじゃり忍法もみじ丸 えっちな密命」の前日譚のような立ち位置になる作品です。
トゥルーエンドを見た場合は、続編がでることを宣伝する匂わせがあります。広い世界観を見たい場合は、関連作品も検討することになると思われます。
「寝取られくノ一忍法帖」の長所と短所に感じたところ
寝取られくノ一忍法帖の長所と短所は、やはりゲームのシンプルさをどう評価するかの両面かと思われます。
サクッと楽しめる忍者物語
いわゆるくノ一が悪名のある大名のもとに行き、悪事を暴くという王道中の王道的なストーリーを15分程で楽しめる点が魅力的かと思います。
攻撃と回復だけなので、勝利はしやすいような難易度になり、悪いことをしているような大名感を描きつつも、風呂敷を広げすぎずに最低限の説明や広がりで納めてくれています。登場人物も主要キャラは4人ほどで役割がわかりやすく、下手にひねりなどもないので邪魔になりそうな要素もありません。負ければ犯されるという系統の作品故に、簡単に敗北できるようなスキルも用意されているなど、短編ながらも考えられているような仕組みもあります。
くノ一ということで戦って負けてしまうような雰囲気をRPG的な戦闘で味わいつつも、面倒なことはやめて欲しいというユーザーには魅力を感じられる可能性もあるでしょう。
悪く言えばボリューム不足に感じるかも
サクッとわかりやすく楽しめるという側面は、悪く言えばボリューム不足と感じてしまう可能性があることでもあります。
価格的には定価で800円代、シーン数は5シーンでうち1シーンはカットインぐらいの小さい画像を使ったエッチ。エッチシーンのテキストは短くもありませんが会話主体なので長くもないかなぁという印象です。シナリオも良くいえばテンポよく進めてくれていますが、どうしても悪いことをしている大名にしては、警戒心が弱く、ゲームの流れに沿って会話が作られている感があります。マルチエンドもそこまで物語も変化が少なめです。
この辺ゲーム的な流れを重視するのかどうかで賛否も分かれると思います。
加えて戦闘も殴り合い主体なので、ゲームの面白さはあまりないように感じます。ゲームを楽しむと言うよりかは、わかりやすいストーリーがあるエロ特化のサクッと遊ぶ作品として割り切っての検討がおすすめです。
「寝取られくノ一忍法帖」の各視点からの評価
「寝取られくノ一忍法帖」をゲーム性・エッチ面・コスパの3視点から、6段階(SS/S/A/B/C/D)で評価していきます。
「寝取られくノ一忍法帖」のゲーム性
コンパクトにくノ一潜入系ストーリーをまとめている点の評価が高いです。
複雑になりすぎず、コンパクトにまとめながらも、正義の忍者感や愛する人のために努力する姿、下衆な感じの大名などを描いている点は短編として良いストーリー感があります。
一方で、バトルシーンはどうしても単調な印象が否めません。シンプルゆえに良いところもありますが、敵のエッチ攻撃はパターンが少ない割に間を多めに取ってしまうので、初見こそ新鮮味はあるものの、途中からはテンポの悪さにつながってしまうような印象もあります。ストーリーを引き立てるのであれば、選択肢による敗北が決まる、アドベンチャータイプのRPGでも良かったのではないかなぁというような印象もありました。
以上の理由から、やや評価に迷いましたが当サイトではストーリー面をプラスに見て、やや厳し目な評価のC評価と致しました。
「寝取られくノ一忍法帖」のエッチ面
カットインのような表示や、敗北時のテキスト描写、簡易的なアニメーションなど色々な要素を取り込んでいる点は魅力的です。
一つ一つのシーン自体は悪くなく、ヒロインが簡単に快楽や媚薬に負けてしまうようなシチュエーションを感じられます。
一方で、どうしてもシーン数やストーリーが少ないのが目に留まります。コンパクトに纏まっており、エロ重視よりな作品としてみるのであれば、シーン数が多い、敗北後の展開を深く描くなど、もう一歩深みがほしかった感は否めません。
「寝取られくノ一忍法帖」のコストパフォーマンス
コスパは少し迷いました。簡易的とはいえアニメーションや戦闘のカットインなど、色々とリソースを試されている感じもあり、挑戦をされていることは感じられます。
ですが、やはり800円台で5シーンは少ないかなと感じます。プレイ時間的にも15分ぐらいということを考えてしまうと、どうしてもサクッと遊べることを強く意識してもなかなかコスパ面的には難しい評価になる印象があります。
もともとは500円未満で販売していた商品が、途中から値上がりしているので、半額などのセールを前提としているのかなぁと言う印象も強く受けます。個人的には400円代以下であれば、まずまずのコスパになるかなぁと思っているので、セールなどのタイミングを狙っての検討がおすすめです。
「寝取られくノ一忍法帖」の個人評価
5.5点
くノ一潜入系のストーリーを短い時間で楽しめる作品。定価800円台で考えると、どうしてもプレイ時間やエッチシーンの面でコスパ的な難があるのが個人的には-1点ぐらいしており、サクッと遊べるような内容としてはどうしても値段の高さが気になってしまいます。イラストはよく、ストーリーも短いながらもまとまっている、エッチシーンもまずまずという感じで、ほどよく超短編規模にまとめている点の良さはあります。ですが、どうしても500円を超える内容としては秀でた点が弱く見えてしまうのかなという率直な感想があります。
狙うならセール等で400円代以下ぐらい、サクッとくノ一が堕ちるような展開を楽しみたいときの候補にいれたほうが結果として満足度は高くなるのではないかと考えます。購入タイミングを慎重に狙いたい作品です。
「寝取られくノ一忍法帖」のゲーム情報
制作ソフト:
RPGツクールMV
原作:
オリジナル
難易度傾向:
かんたん!
ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:
- 簡易マルチエンディング
「寝取られくノ一忍法帖」のDLリンク
■ FANZA同人