今回紹介していくエロRPGは、2017年発売と数年前の作品ながら、すごろく要素&立ち絵アニメを取り入れた作品『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』です。
すごろくという特徴的な要素を導入しているコンパクトな本作品は、プレイ時間も15分程度で一周でき、多数のモンスター娘を討伐してモンスター図鑑を埋めるような要素もあります。
特徴的な面もありつつ、遊びにくさにも思えてしまうような点もありました。作品の長所に触れると同時に、短所にも触れていき、この作品が皆さん似合うかどうか紹介していきます。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』のシステム
今作品は教師のフリをしたオークに呼び出されたヒロインから、助けを求める連絡を受け、すごろくを振りながらヒロインのいる教室へと向かっていくすごろく特化の作品です。
システム1 一本道によるすごろく、!(びっくり記号)マスではヒロインが犯される
本作品は一本道の一人用のすごろく作品です。プレイヤーはサイコロを降って出た数字の歩数分マスを進んでいき、止まった場所のマスに応じていろいろな効果を得ます。
主に次のマスが用意されています。
- 電球マス-必ず止まるイベントマス、エリア切り替わるマスにある
- アイテムマス-次の出目が指定マスになるアイテムを貰える
- ビックリマス-エリアごと内容でヒロインが犯されていくマス
- 戦闘マス-サイコロを使った戦闘マス、勝利でモンスターのカードが手に入る
- 能力マス-攻防が上がったり、戦闘敗北で減るライフが上下する
最初はサイコロの出目によるランダム性が高いですが、アイテムマスが多いため、出目が出るアイテムも多く手に入ります。中盤以降はある程度出目もコントロールしやすくなっていきます。
システム2 女の子モンスターとサイコロを使ったバトル
戦闘マスに入ると、女の子モンスターとのバトルになります。
バトルでは攻撃か回復かを選び、サイコロを投げます。出目が威力や回復量となり、道中に上げた能力値によって威力が上乗せしたりしながら攻撃を行い、敵のライフを削っていきます。自分が行動すると、敵もサイコロを振って出目に応じたダメージを受けていきます。
自分のHPがゼロになる前に倒せば勝利、モンスターの絵柄がついたカードが貰え、モンスター図鑑で敵のグラフィックや、やられた時の微エロモンスター画像が確認できます。敗北してしまうと、ライフが1つ減り、ライフが完全になくなるとその周回は敗北となります。
システム3 焦らされるようにエッチが進むビックリマス
すごろくのフィールドは複数のエリアに分かれており、道中ビックリマークが描かれたマスに入るとヒロインに毒牙が迫ります。
最初は本番で言えば先っぽだけ挿れられていきますが、繰り返しビックリマスに止まることでエッチが進行していき、本格的な行為に及ぶことになってしまいます。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』の長所と短所に感じたところ
長所1: 動きのある立ち絵シーン
今作品はE-moteと呼ばれるアニメーションを付けることができるツールを使ったと思われる動きの演出が取り入れられています。
その動きが序盤のシーンから登場、ヒロインと会話するようなシーンで、ヒロインに動きがついてくれているので、より可愛らしく感じたり、胸などを意識したくなるような要素になっています。エッチシーンのない全年齢会話シーンでも、特殊な演出を入れてくれる点は非常に好感を得ます。
長所2: じっくりと進んでいくエッチシーン
ビックリマスに入ることでエッチシーンが進行していくので、非常にゆっくりとエッチが進んでいきます。
ちょっとずつ、ちょっとずつとエッチシーンが進んでいくので、捕まっているヒロインが焦らされていくような感じを味わえると思います。
長所3: 女の子モンスターの種類が多い
戦闘では女の子のキャラクターたちと戦闘になりますが、この女の子モンスターたちの種類が多いです。勝利することで図鑑用のカードも増えていくので、どんどんとカードが増えていく嬉しさもありますし、全部集めてみると言ったやりこみもできたりします。
短所1: エッチマスを狙わないとガチエッチは見えづらい
エッチシーンが少しずつ進行していくため、逆を言えばガッツリとエッチシーンを狙っていく場合は狙わないとなかなか本格的なエッチは見れません。焦らされているような間隔を味わえたり、ヒロインが毒牙にあってほしくないようなプレイスタイルで遊ぶのであれば、長所に感じられることでしょう。しかし、ガッツリとエッチシーンを狙う場合は、出目を操作するアイテムを活用したり、リセットを繰り返して積極的にエッチシーンマスを狙わないと、エッチシーンマスの数は多くないのでなかなかガチエッチは見れないです。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』の各視点からの評価
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』をゲーム性・エッチ面・コスパの3視点から、6段階(SS/S/A/B/C/D)で評価していきます。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』のゲーム性
すごろくを使っていたり、動きがあるような演出を取り入れたりと積極的な制作を意識している点は非常に好感を持ちます。一方で戦闘面がどの敵も同じで単調になりがちだったり、敵味方の残りHPが見えづらいようなゲージシステムになっていたりと、お手軽に遊べそうな内容に沿っていないシステムになってしまっているようなところも感じました。
また、エッチマスが気持ち少ないため、どうしても緊張感も感じにくかったような印象もありました。
魅力的なゲーム要素もある作品ではありますが、どうしても短所に見えてしまう箇所も多く感じたため、総合的に見て下から2番目の評価とさせていただきました。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』のエッチ面
動きを感じられるようなアニメーションを取り入れている点など長所もありますが、どうしてもエッチシーンの発生頻度が低い中、ちょっとずつ進みすぎているような印象があります。ヒロインの反応なども少なく、せっかく狙ってエッチシーンに入ったのに、すぐに終わってしまうようなシーンが序盤を中心に多いのが気になりました。アニメやヒロインの描き方など魅力的な点もあるのですが、運要素で意図的に狙いにくさもあるので、当サイトとしては低い評価とさせていただきました。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』のコストパフォーマンス
プレイ時間的には一周15分程で遊ぶことができ、一周目からでもボス討伐を比較的狙いやすい難易度のため、周回はしても1回程度。また、一周の長い理由はサイコロを振るだけよりの印象が強い雑魚戦闘の虚無な時間が多いので、どうしてもボリューム的にはやはり短めに感じます。
加えて、ゲームの戦略性などは少なく、エロ面やゆっくり目で反応なども少なく、どうしても定価ベースで同価格帯の作品と比較してしまうと、コスパが良い目的で購入する作品ではないのかなと思います。コスパがいい作品というよりかは、すごろく✕悪いマスでエッチというゲームシステムを好むかどうかでの検討がおすすめです。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』の個人評価
5.5点
目の付け所は非常によく、アニメーションなどの技術にも挑戦し、必要最低限のゲーム説明だけでサクッと遊べるようなところも意識している点など、良い面もあると感じる作品です。一方で、どうしてもゲーム性が単調で、エッチシーンもスロースタート寄りで発生マスも少なめ。発生したとしても、序盤はヒロインの反応も少ないというエロゲとしてのバランスが弱いような印象も受けてしまうような印象がありました。
個人的にはもう少しエッチシーンのマスを増やし、緊張感があったり。雑魚敵の戦闘でも成長できるような要素がある、エッチシーンにもっとヒロインの反応をいれるなど、プレイヤー視点の魅力を感じさせてくれるような要素もあると、より万人におすすめしやすい作品になったかなぁと感じます。
とはいえ、すごろくのゲームとしては形にはなっているため、すごろく系のRPGを作ってみたい方には勉強にもなる作品かと思います。個人的には特定のクリエイターさん向けにおすすめできるような作品という印象でした。
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』のゲーム情報
制作ソフト:
RPGツクールMV
原作:
オリジナル
難易度傾向:
ちょいかんたん!
ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:
- アイテム収集
- エッチシーン回収
『異世界学園スゴロクRPG「囚われたヒロインの運命はサイコロで決まる」』のDLリンク
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