今回紹介していくのはヴァンサバライクとも呼ばれるようなアクションゲーム要素が魅力の作品「復讐者の闇取引」です。
無数に迫る敵を自動攻撃の武器で戦っていき、レベルを上げて武器を追加。うまく立ち回りながら戦力を整えつつ生き残っていく、遊びやすいトップビューアクションが楽しめます。さらに今作は「ボス戦までのルートを自身で決めていく」というような要素がある点が他のヴァンサバライクな作品違うのかなと思います。
発売直後の2024年7月12日更新のV0.93にて、2時間ほどで実装済みの★3までクリアしました。バージョンアップも予定されている作品ですので、最新の情報と照らし合わせつつ、発売直後の感想と踏まえて作品検討の参考にしていただければ幸いです。
「復讐者の闇取引」のシステム
復讐者の闇取引はいわゆる「ヴァンサバ」系統の自動攻撃アクションゲームをベースにしたアクションゲーム色合いのゲーム性を楽しめます。
システム1:自動攻撃で迫る敵を倒して強化するアクションRPG
本作品はヴァンパイアサバイバーズ系統の自動攻撃を行うトップビューアクションを採用しています。プレイヤーはキャラクターに応じた初期武器を一つ所持した状態でスタート。所持武器が一定間隔で攻撃発動するため、プレイヤーは十字キーを操作し、敵との接触を避けながらうまく武器が当たるようにキャラクターを移動。敵を倒すことで経験値が得れる玉がドロップするので、敵を倒す→玉を拾うの動きを繰り返しながら移動していきます。
経験値が貯まるとレベルアップ。プレイヤーはランダムで得られる武器もしくはアイテムを選択します。武器の数が増えれば、各武器ごとに一定間隔で攻撃ができるので手数が増えたり、武器に応じて遠距離から近距離それぞれ特性ある形で攻撃ができ、死角を減らせたりもできます。また同じ武器を取得すれば、その武器の威力や使用間隔が短くなるなど、武器を使った攻撃の強化が行えるようになります。また、道具を選べば「HPが増える」「攻撃のクールタイムが減る」「入手できるお金が増える」など、キャラの防御面の向上、全武器適応の効果、育成支援の効果が得られます。
基本的に十字キーだけ操作してレベルアップ時に最適な装備を選んでいくだけでなので、比較的アクションRPGの作品の中でも遊びやすい傾向の作品ではないかと思います。
システム2:お金によって基礎能力等を強化
ゲーム中に敵が落とすお金を拾うことで、タイトル画面から自機の強化が行えます。
HPを毎秒指定数回復、攻撃範囲の拡張、経験値増加など。効果によって必要な金額も異なるため、周回しながら少しずつ強化していく楽しみがあります。
システム3:スゴロクのように進行するマスを選びながら攻略
本作品では、ステージを選ぶと絵柄が線でつながるような盤面が登場。一番下のエリアから、線でつながっていくマスを上へと移動していくことで最終的にボスの居るマス目を目指していきます。
各マスにはマークがあり、次のような効果があります。
- イベント-選択肢でエッチイベントが見れたりする
- ショップ-お金を使って装備入手や装備強化ができる
- 休憩所-回復orスキルをレベルアップできる
- コンフリクト-雑魚を一定数倒す等、雑魚敵との戦闘が発生、
- エリート-強敵が出てくる戦闘が発生、強敵撃破でクリア
線でつながった上部のマスのみ移動できるため、マップ全体を見てどのルートで進行していくのかを判断する必要があります。
システム4:ゲームブックのようにイラストが変わるエッチシーン
イベントマスで誤った選択肢を選んでしまうと、プレイヤーキャラとして選んでいたキャラが犯されてしまいます。
エッチシーンのあるイベントは、左側にイラスト、右側にナレーション風の台詞や選択肢が表示されます。まるでゲームブックのように細かく展開に合わせてイラストも変化していきます。例えばゴブリンから逃げるような選択肢をした場合も、ヒロインが逃げるような動きのイラストが表示されるなど、非エッチな場面も含めイベントシーンの絵柄が変わっていくため、見ていてイラストの変化が楽しい作品です。
「復讐者の闇取引」の長所と短所に感じたところ
「復讐者の闇取引」ならではの特徴や人を選ぶ可能性のあるところは以下の内容です。
長所1.遊びやすい操作性
アクションゲームですが、基本的に自動攻撃なので立ち回りに集中ができ、十字方向の移動さえすれば攻撃もしてくれるため、トップビューのアクションの中では遊びやすい作品になります。
更に本作品は、ルートを選択していくようなこともできるため、苦手な方はボスまでに雑魚敵との戦闘を重視して武器の強化を狙ったり、得意な方はとにかく速度重視で進めていくといった遊び方もできます。敵の種類もそこまで多いわけではないので、覚えやすいメリットも有り。また、動き始めから普通に移動ができるようなゲーム的な動きを採用しています。動き始めから全力で移動ができるので、リアルな動きを重視して動き始めやカーブの移動に人間らしい動きが入るようなヴァンサバライクな作品よりも初心者向けな操作を受け付けてくれます。ヴァンサバライクに興味があるけど、アクションゲームが苦手な人でも遊びやすいと感じます。
長所2.イラストが多いイベントシーン
イベントシーンはテキストよりもイラストを重視しているような印象があり、ゲームブックのような感覚で多数のイラストが使われたイベントシーンを見ていくことができます。
長さ自体は数クリック規模のシーンが多くなりますが、それぞれ対応したイラストに変化していくのが見ていて楽しいです。コンスタンスにイラストが変化していくような作品好きであれば魅力的に感じれるはずです。
短所1.カジュアルな感じは強い
遊びやすい反面、カジュアルな感じは強いように思えます。敵の種類が少なめであり、かつエリアを進んでいくような形式を採用しているため、一戦一戦が短めになっています。それゆえ、ヴァンサバライクの作品の中ではよく見るような特殊な時間での特殊な敵の登場や多彩なボスはありません。味方キャラクターも2体と少なめです。
バージョンアップ次第で変わるかもしれませんが、何十周も遊んでクリアを目指すような本格派なヴァンサバライクと比較すると、カジュアルなまとまりになっています。
短所2.エッチシーンのテキストは短め
イベントシーンでのイラストが全年齢場面・エッチシーン両方で頻繁に変化してくれるという魅力があります。一方で、場面場面でイラストが変化していき、文章もコンパクトに纏めているため、エッチシーンはテキスト面での描写が短くなっています。
もちろん、イラストに力が入っているため、手を抜いている作品ではありません。CGと簡単な描写でよりイメージを広げていくようなシーンや即堕ちマンガやCGが好きな方にオススメです。
「復讐者の闇取引」の各視点からの評価
「復讐者の闇取引」をゲーム性・エッチ面・コスパの3視点から、6段階(SS/S/A/B/C/D)で評価していきます。
「復讐者の闇取引」のゲーム性
カジュアルなヴァンサバゲームとしてはしっかりと遊べるような印象です。長所でも紹介した通り、良くも悪くもゲーム感ある操作性なので、移動もしやすいですし攻撃方法も多彩。敵の数もそこまで種類が多くないので覚えやすい。また、防御寄りで立ち回れば、かなりダメージを抑えられると思います。
一方で、それゆえにやや操作が単調になりがちな印象もあります。敵の動きは理解しやすく、秒数経過によって特殊な敵が出てくるわけでもない。防御寄りに立ち回れば、そうそう崩されることもないような戦い方も可能です。どうしても強化を重視しようとすると戦闘が多くなり、同じような操作が自然と求められてしまったり時間も掛かってしまうような気もしました。
もう少し一戦が短かったり、育成の段階が多くてこまめに成長できるような仕組みがあるなど。テンポよく遊べる、ちょっとした成長もこまめに体感できるようなカジュアルで快適に魅力を感じられるようなところもあるとより輝くような印象がありました。
「復讐者の闇取引」のエッチ面
イラストが多い反面、文章はコンパクトにまとまっているため、好き嫌いは分かれてしまうように思えます。
個人的にはイラストが多く利用されている点は非常に努力されている印象があり、テキストが短いという点もテンポを考えれば悪くない選択肢かと思います。ガッツリエロよりかは、カジュアルなエロゲと割り切ればシーンの内容自体の幅も多いですし、魅力が高いと感じます。
気になったのは、主人公による変化が乏しいこと。個別に特化したシーンなどはないため、どうしてもヒロインを変えても同じようなシーンに見えてしまい、モブ感が強かったかなぁと言う印象があります。テンポ重視のカジュアルゲームとしてのエロさとしては良いと思いますが、もう少しヒロインに個性があると愛着も持ちやすかったです。
「復讐者の闇取引」のコストパフォーマンス
バージョンアップ後の価格見直しが検討されているので、V0.93での評価になります。
イラストの素材数が非常に多いため、イラストを見て楽しむ方にとっては様々なイラストが楽しめて良いと感じます。一つ一つのシーンもしっかりと描かれており、コロコロと切り替わっていく画像はゲームブックに近いようなイメージで楽しめることでしょう。
反面、ステージ数や敵の種類、周回したくなるような要素はあまりなく、ヴァンサバライクのゲームとしてのゲーム性は気持ち低めに感じます。カジュアルなゲームとして考えると、価格相応という印象です。
「復讐者の闇取引」の個人評価
7点
カジュアルなゲーム規模にまとまったヴァンサバライクのエロゲーム。類似性の高いゲームのレベルが全体的に高いので、どうしてもゲームシステムや操作性を比較してしまうとやや深み不足を感じてしまうような気もします。とはいえ、それゆえに遊びやすくなっている点や、そこまで深く考えずに遊べるというメリットも有ります。カジュアルに遊ぶと考えれば、程よい操作性の印象もあり、テキストが短いエッチシーンもテンポに貢献。それでいて、しっかりとイベントのイラストはこまめに変化して楽しめるというような印象もあります。
シナリオなどは重視せず、あまり頭を使わずにヴァンサバゲームを遊びたい時の候補として遊ぶと割り切れば十分楽しめるゲーム作品です。スマホ向けのヴァンサバライクぐらいなつもりで遊ぶと、ちょうどいいぐらいな感じに思えるゲーム感でした!
「復讐者の闇取引」のゲーム情報
制作ソフト:
Unity
原作:
オリジナル
難易度傾向:
ちょいかんたん!
ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:
- 育成
- エッチシーン回収
「復讐者の闇取引」のDLリンク
■ FANZA同人