あくおちメロンさんが2023年1月に公開された、「ドスケベスパイ・パラダイス」をクリアしたので、個人的に良かったと思った点や、ここは人を選ぶかもと思った点をベースに紹介・レビューしていきます。
変態的な魔物のような怪物が立ちはだかる施設に、二組のスパイが調査を行っていくRPGです。特定の敵に敗北すると、触手やフタナリ、認識改変などかなり濃厚な無様エロが待ち受けおり、戦闘中でも立ち絵でイラストが変化したりするこだわりのある要素。さらにある程度色々な装備やステータス異常による特殊技がある点が魅力的。
ゲームとしての手応えもややあります。クリア時のプレイ時間は表ボス3時間40分ほど、隠しボスを含めると3時間50分ぐらい。作者様の攻略を見ると、推奨Lv30ですが、Lv22でクリアしているので早解きしている可能性ありの評価にもなります。
■ クリア時間(*何度かボスに敗北してリセットしたので、実質プラス10分ぐらいになります)
■ ほぼ最終のデータ(ラスボス前のメニュー画面)
個人的には、ハードよりなブザマなエッチってそこまで得意ではありませんが、各キャラの色合いが強くてどんな敗北エロがあるんだろうと、ワクワクする魅力もあり、特徴的なシーンもあって満足です。
一方で、残念ながらRPGとして遊びにくさを感じるようなポイントも多々あり、戦闘面では面白さがありながらも、理解せずに購入するとフラストレーションが勝ってしまうような点もありました。このページでは、「ドスケベスパイ・パラダイス」を検討中の方向けに良かった点や課題に感じた点、両面を紹介していきます。
「ドスケベスパイ・パラダイス」のシステム
ドスケベスパイ・パラダイスはシンボルエンカウントを採用した、基本2人パーティ制のターン制RPGになっています。基本はRPGツクールMZの戦闘スタイルに準じた、ターン形式のRPGとなっていますが、エロRPGとしての特徴的なシステムは次のような点が上げられます。
2つの調査員視点から進行していく施設調査
本作品には味方サイドとして、主に四人のキャラが登場しますが、全員が一緒に戦うわけではありません。
武闘派スパイのアケミ&目隠れ傭兵女性のメディ2。クール印象なスパイのシャドウ&人造人間のメカ美。各ペアが別々の命令のもと、施設調査とやってきており、2人1組で行動をとります。
物語の進行に応じて、どちらの視点になるかが決まってきます。各キャラスキル構成などが異なるため、それぞれのパーティになったら、どんな戦闘スタイルで行くのかをうまく変えながら進んでいくことが必要になります。
さらに、物語面でもそれぞれのパーティは接点を持っているわけではないため、二組のスパイがどう関係していくのかを楽しみながら進めていくことができます。
被ダメや状態異常で立ち絵が変化!状態異常限定技もあり
本作品では戦闘シーンにも注目です。戦闘時には立ち絵が表示されており、HPが減ったり、状態異常を受けたりすると、アーマーブレイクや変態的な立ち絵イラストに変化します。
さらに、状態異常では特殊技も解放。乱交や植物異常といった状態異常になっているときだけ、状態異常に応じた特殊な技を扱えるようになります。状態異常によるデメリット効果もありますが、状態異常によっては強力なスキルも発動可能。状態異常をあえて付与するような装備もあるため、うまく活用すればよりスマートに戦闘をこなしていくことができたりもします。
エロティカルなドスケベのモンスターにも注目
雑魚敵のグラフィックも、グラフィック面で注目して欲しいポイントです。
今作は全ての雑魚モンスターが、怪物的なエロティカルな容姿の敵になっています。女性が怪物化しているような敵もいれば、凌辱や寄生しているように見える怪奇や男性のグラフィックなどが登場します。
一部的だけがエロい敵という作品もいますが、すべての敵がエロティカルに描かれている点は、非常に力が入っていると思います。
ボス敗北&一部ストーリー進行でのエッチは文章もしっかりめ
エッチシーンについては、基本はボス敗北後の凌辱エッチです。体を改変するようなプレイや、敗北で快楽を刻み込まれ、無様にイかされ、墜ちていくようなヒロインが楽しめます。
敗北シーンのテキストは会話ベース&描写で描かれていき、その文量も中規模よりやや多めのシーンが多いイメージがあります。負けたくない、流されちゃダメと言いながら、最終的には卑猥なことを言いながら堕ちていく姿が魅力的に思えます。
「ドスケベスパイ・パラダイス」の長所と短所に感じたところ
ドスケベスパイ・パラダイスは特殊な方向性のエロに注目がいきがちかもしれませんが、やや癖のあるRPG面をしっかりと意識さえしておけばRPGとしても楽しめる点があると思います。
敗北メインなブザマなエロが魅力的
何と言っても、ボス敗北時に見れるブザマなエロが魅力的です。
ゲームとしても手応えがあるので、通常戦闘などもある程度こなしていくわけですが、雑魚敵やボス敵のグラフィックも淫靡な敵が多いため、何度も見ているうちにムラムラ来るような感じはします。そんな中で任務のために戦いつつも、ボスに敗北してしまうと、ヒロインたちがブザマな堕ちていくような様子を楽しめるのはとても魅力的です。
ややハード目ですが、スプラッターのようなものはほぼなく、大量な液系さえ大丈夫であれば、ハード耐性がそこまでなくても楽しめるのかなぁと個人的には思いました。
アイテムや状態異常による戦略性もある戦闘
個人的には戦闘面も手応えがあって楽しめる印象がありました。
やや手応えがあるような戦闘になるため、しっかりと考えながら戦う必要こそあるものの、アイテムやドロップ装備も比較的多く、消耗品や装備をうまく意識しながら現状の戦力でどう戦っていくのかがとても楽しかったです。特に状態異常はいろいろな意味で強力なものが多く、敵にうまくかけたり、味方にかけて状態異常の専門技を狙って発動していくようなところまで理解できると、色んな戦い方ができて楽しいです。
無駄に膨大で迷いやすいマップや目的情報などの作り込みは粗め
一方で、非常に残念だったのが非常に膨大なマップゆえの「RPGとして不親切」に思えるようなところは大きく評価を下げているようにも思えます。
RPGツクールシリーズのゲームは、かなり大きいマップの作品もありますが、今作はそれを超えるぐらい大きいマップが続きます。100マス以上動くこともざらで、さらにフラグを立てていくために広大なマップ内を動いていくようなことも多め。
加えて、必要なフラグのポイントが光っている場合もあれば、光っておらず自分で一つずつ調べなければいけないような場合もある。次に何をやるのかも確認できるような機能が前のイベントを触る程度であり、膨大なマップ移動中に忘れたりするとかなり時間をかけて情報を振り返らなければいけません。
特に、一番最初のエリアは大きくマップの特徴がなく、かつ道に外れたポイントに宝が集中しているのでマッピングが大変。マップの幅も無駄に広く、シンボルを避けやすい配慮にしてもここまで移動は必要なのか?という疑問を抱きます。セーブも特定のポイントだけでできる形式の割に、セーブポイントは少なめです。
レトロRPGなどで膨大なマップが批判されるような作品もこなしてきた面構えの違うゲーマーであれば、まだクリアできるかと思いますが、あまり探索などに慣れていないプレイヤーだと、序盤でやめられてしまう可能性のある、機会損失がありそうな印象もある作品でした。個人的にはここまで広くする必要性もなかったと思うので、3分の1ぐらいのコンパクトな大きさにしたり、どこでもセーブにするだけでもRPGとしての面白さにより集中できて評価が大幅に高まった気がします。さらに今の目的などもわかりやすいような要素を入れれば、手応えあるRPGとしては難しいけど遊びやすい、挑戦しがいのある作品になってただろうなぁと、ちょっともったいなさを感じるようなイメージがありました。
「ドスケベスパイ・パラダイス」の各視点からの評価
「ドスケベスパイ・パラダイス」をゲーム性・エッチ面・コスパの3視点から、6段階(SS/S/A/B/C/D)で評価していきます。
「ドスケベスパイ・パラダイス」のゲーム性
長所と短所の面でも書きましたが、戦闘面で手応えある作品としては非常に良い可能性を持っている作品です。ですが、どうしてもマップの大きさによる行ったり来たりの大きい点が、レベル上げや装備構成を色々試すようなところの阻害、探索する楽しみに悪い影響を与えているような印象があります。
ベースは本当にいい作品に思えたので、どうしても細かい配慮が粗く、楽しみたい面白さに集中できず、フラストレーションを感じてしまう点も序盤からあり、序盤からリタイアしてしまいそうな人もいると感じたため、低めの評価にしました。
作者様のCi-enに攻略情報などもあるので、長々と移動するのが苦手な人は、攻略情報などを見ながら遊んでいったほうが楽しみやすいかなと思います。
とはいえ、細かく煮詰めれば本当にいい作品になりそうな原石のような作品でもあります。レトロなRPGに慣れていればもう少し高い評価にも感じられるかもです!
「ドスケベスパイ・パラダイス」のエッチ面
鬼畜までいきすぎず、ハードな特殊エロを貫いているような点は非常に良さを感じます。雑魚敵もエロいデザインにしている、キャラの雰囲気もしっかりと作るなど、エッチシーンまでの期待をしっかりと作り、文量もしっかりとある。エロシーン一つ一つの方向性も特殊エロながら似たものが少なく、色々な方向性のエロを導入しようとしている印象を感じます。
A評価にしようか迷いましたが、個人的には雑魚敵や立ち絵と言った戦闘面でのエロもグラフィカルによるボリュームを感じたため、まさにRPGでエロさを表現している作品として素材面なども考慮し、高評価分類のSランクにしました。
「ドスケベスパイ・パラダイス」のコストパフォーマンス
どうしてもマップ移動の時間が長くなりがちな作品なので、ゲームの体験をしているという時間ベースで見るとやや気持ち低めかなと思います。ですが、モンスターや立ち絵の数など、素材面での力の入れようを感じます。
モンスターの容姿など、描写あるシーン以外のリソースに興味があるかどうかによって、この辺のリソース分のコスパは賛否は分かれそうな気もしますが、個人的にはこういった細かいところまでの手の入れようは好感を持ちます。値段がやや高めなミドル帯なので、プラスマイナス療法を吟味し、平均的な評価とさせていただきました。
「ドスケベスパイパラダイス」の個人評価
8点
ある意味、SFC世代の広大なマップを行き来するような粗さのあるRPGの中に、しっかりと手応えのあるゲームバランスと、ブザマなエロに陥っているスパイの少女たちのR要素が詰め込まれている作品。どうしても広大すぎるマップが、ユーザーの遊びにくさにつながってしまっている可能性がありますが、そこさえ目を潰れればエロシーンの内容も良質ですし、仕掛けや敵のグラフィックなどゲームとしての楽しみを入れ込まれているようなところもあり、良い点も多く感じる作品です。
特にヒロインたちのセリフはそこまで多くあるわけではありませんが、しっかりとキャラ付けもされ、戦闘中の立ち絵変化による「この娘たちがどんなふうに堕ちていくのかな?」と感じさせてくれる。エッチシーンでは抵抗しつつも、次第に快楽に負けていく姿を下品に描いている。良い方向性の作品だと思います。
やや粗さはあるものの、良質な点や決して手を抜いているわけではない印象も感じたため、当サイトでは高評価寄りの評価とさせていただきました。
「ドスケベスパイ・パラダイス」のゲーム情報
制作ソフト:
RPGツクールMV
原作:
オリジナル
難易度傾向:
ちょいムズ!
ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:
- アイテム収集
- 裏ボス
「ドスケベスパイ・パラダイス」のDLリンク
■ FANZA同人