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6点

VampireTears レビュー

今日レビューしていきますのは、今年6月に公開された
「VampireTears」です。さぁたいずさんという新規サークルさんの
オープンワールド風クエスト探索RPGです。

攻略順が特に決まっていない、フリーな傾向のRPGですが、
ちょっと癖を感じたところとかもあったので、細かくレビューして
行きたいと思います。

VampireTears

VampireTearsはヴァンパイアハンターである
ダンテ(名前変更可能)が、吸血鬼討伐の依頼を受けて
3体の吸血鬼を倒しに行くオープンワールドRPGです。

特に攻略順が決まっておらず、レベル要素もないため、
雑魚敵を倒してお金を稼いでアイテムを購入したり、
村人からの依頼を通じて得たアイテムを装備して
攻略できるエリアから少しずつ探索を行っていくような
形式のRPGになっています。

依頼主の女性との純愛っぽいエッチや
勝利時の陵辱、敗北時の逆レイプと多岐にわたる
エッチシーンが導入されていることも特徴的な作品です。

なお、本作品バージョンアップで難易度調整が入っている
ようですが、Ver1.2でのレビューになります。

VampireTearsを購入した理由


世界が広い作品がプレイしたくて、
オープンワールドという言葉に惹かれて購入しました、

思ってたよりは世界が狭かったなぁ……
という印象がプレイ時には感じました。

RPG面の特徴


制作ソフト:
RPGツクールVX Ace
原作:
オリジナル
作品の長さ:
短編
(管理人クリア時間 約1時間45分)
難易度傾向:
ふつう!
戦闘方法:

  • シンボルエンカウント、ターン制バトル
  • レベルはなく装備によってのみ能力を上昇できる

ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:

  • メモ(依頼)を埋める
  • エッチシーン回収

エッチシーンの傾向:

  • 吸血鬼との戦い勝利で吸血鬼を犯すエッチ
  • 吸血鬼との戦い敗北で吸血鬼に犯される逆レイプ
  • 依頼主の女の子と純愛よりなエッチシーン

VampireTearsの特徴


VampireTearsの特徴的な傾向やシステムを長所・短所と思われる内容、特徴を元におすすめする人・しない人を紹介していきます。

この作品の長所


VampireTearsの特徴の中でも個人的に良かったと思われる点や独創的・面白いと思ったポイントは以下の通りです。

1.どこから攻略するか探すのが楽しいフリー感


本作品は探索する順番が決まっておらず、
新しいダンジョンに挑戦するときなどは
自分のレベルにあっているかワクワクしながら
エンカウントとかできるフリー感のある
楽しみがあります。

少し強いなーと思って攻略し終えてから他のエリアに行くと
こっちのほうが弱かったなー、先にクリアすればよかったなー
と思えることなんかもあり、オープンワールドらしさを
感じることのできるRPGでした。

2.狭いエリアのシンボルの動きが丁寧な敵


本作品はシンボルエンカウントを採用しています。

敵の動きが一律に見える感じなんかもあったりはするんですが、
狭いエリアなどの敵の動きがしっかり調整されていた
印象がありました。

ただ寄ってくるだけではない感じがあり、
うまくよけながらも稀にあたっちゃうみたいなことが多く、
動きの細やかさがある敵が多いように見えました。

シンボルエンカウントの動きを研究されているサークルさんには
勉強になる作品かと思います。

3.更新されていくメモ要素


本作品ではメモ要素という機能がついており、
依頼などを受けるとメモが反映されていきます。

このメモは依頼をこなしていく過程でも更新されていきます。
依頼を記録するような要素を持つ作品は多いのですが、
依頼過程で更新されていくという点は珍しい印象がありました。

この作品の短所


VampireTearsの中で、マイナス点になりうるポイントや不足していたと感じた要素は以下の通りです。

1.細かい不便さが多い点


全体を通して、少し細かい不便さが多い印象がありました。

例えば、全回復できる主人公の拠点が村の入口から遠く、
休む時に出入りするためにちょっと手間に感じたり、
雑談かと思った村人の会話が実は依頼で、
いつの間にかにメモが更新されてたり。

少し手間になるようなポイントが多く、
何度も繰り返すと面倒に感じるポイントがいくつかあった印象が
ありました。

2.意外と自由度の低いノンレベルシステム


本作品はレベルが上がらず、
装備品だけで能力を上げるシステムを
採用しているRPGです。

ですが、根本的な装備数が少なく、かつほとんどが
お金を溜めて購入できるものが多かったので、
見た目に反して自由度が少ない印象がありました。

3.依頼数の少なさ


メモシステムなどが売りなのに対し、
メモが記録される依頼数が14と少なかったのが
ボリューム不足に感じました。

プレイ直後からいくつの依頼があるのか実質的に
確認することもでき、1ページだけでかつ穴がある感じに
も見えてしまうので、プレイ直後からボリュームへの期待感に
亀裂が入ってしまうような可能性がありました。

もう少し依頼の数は欲しかった気がします。

この作品をより良くするためのポイント


短所などを踏まえ、この作品をより良くするならば
こんなことが上げられるのではないかと思っています。

1.依頼・メモ発動時にアイコンや効果音などの演出を加える


変化がわかりにくいポイントが多かったので、
依頼を持つキャラクターにアイコンを表示させたり、
依頼が発生した時には効果音を流してあげるなど。

わかりやすさに繋がるような効果音があると
プレイヤーにとっては親切な印象がありました。

2.出口ポイントを増やす


本作品では街の出口が一つのみで、回復のためだけに
街に戻っても、わざわざ左下にある街の入り口から
右上端にある依頼主の家まで戻る必要があります。

かなりマップ自体は作りこまれているので、
崩さずに対応するのであれば、例えば休憩できる依頼主の家の
近くに、マップへ出れるポイントを用意するだけでも
片道になって大幅に効率が良くなるかと思います。

3.属性武器防具、異常状態武器防具を取り入れ自由度を高める


装備品の数が少なく、自由度が少なかった印象があったので、
もう少し属性武器や防具、異常状態なんかを付与する武器防具があれば
幅が広くなったのではないかと思いました。

属性などを導入することで、あるダンジョンでは
格下でも挑める、逆に格上でも挑めないといった変化も付けられます。

例えば、炎属性の武器を用意して、森に出てくる敵の弱点を炎、
砂漠に出てくる敵に耐性炎をつけるとします。

すると、森であれば能力値が低くても挑めますが、
砂漠ではこの装備での攻略が難しく、他で装備を整える必要が
出てくるみたいな誘導に繋げることもできると思います。

装備品の幅を広げることにも繋がるでしょう。

4.ウィンドウと文字色の調整


後は細かいのですが、ウィンドウと文字色の調整も
あればより良かったと思います。

ウィンドウ色が少し紫系等の色合いで、装備品の能力値上昇も
黒よりの赤で同系色に見え、数値情報が見えづらい印象がありました。
能力値上昇するような色合いは光度の高い色合いにすることで
変化がより見やすくなる印象がありました。

VampireTearsをおすすめする人


・オープン/フリーなRPGが好きだけど、あまり広いと迷ってしまう方
・色々なタイプのエッチシーンが楽しみたい方
・1日ぐらいでプレイし終えられる短編作品が好きな方

VampireTearsをおすすめしない人


・やりこみやプレイ時間の多い作品が好きな方
・陵辱や逆レイプなど、好きなシーンに傾向がある方
・レベル上げなど努力すればどうにかなる要素がある作品が好きな方

管理人の個人的な総合評価


6点

vampiretears

エッチシーンなどの見るべきポイントも多い反面、
ウリであるメモ機能を利用した依頼や装備による能力値
カスタマイズの幅が狭く、結果的に自由度にだいぶ制限が
ついてしまった印象のある作品。

コンパクトにわかりやすい作品にはなっていると思うのですが、
そのコンパクトさがオープンワールド風と反比例してしまい、
ちょっと物足りなさが残ってしまう印象のある作品でした。

多様なエッチシーンや中規模クラスのエロ内容、
システムの選定や謎解き要素などセンスを感じる作品だったので、
ゲーム要素の深み不足が心残りなエロRPGです。

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