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7点

リオと不思議な洞窟 レビュー

今回紹介していくのは、体力管理を意識したランダム換金アイテム集めが楽しい非戦闘RPG「リオと不思議な洞窟」です。

一週間という短い期間で100万G返済を目指し、洞窟で採掘。採掘をすれば鑑定用のアイテムを入手。街で鑑定したアイテムを売却し、短い期間で借金返済を目指します。

HPを消費する採掘でアイテムを入手したり、夜のお仕事したりしてお金を稼ぎます。シンプルなゲーム性ながら、レベルアップによるHP回復や回復要素ある採掘ポイントによる体力管理、モブ村人からアイテムを求められたりするような要素も搭載し、遊びの幅も意識されているような印象があります。

リオと不思議な洞窟 クリア時間

Ver1.02において、エッチなしの完全アイテム収集で進め、トゥルーと思われる借金返済までおよそ50分ほどでクリアしました。加えて、クリア時に出た情報で洞窟下層に進むまで20分ほど、合計1時間10分程でした。一部回収できてるか自信のないイベントもありますが、概ね1時間半で遊び尽くした印象で本レビューを書いています。

非戦闘RPGということで、独創的な要素もある一方、エッチシーンやゲームシステム上で少し好みが分かれる可能性がある箇所もあります。面白さを感じるポイントもしっかりとある作品ですので、長所・短所になり得るポイント両面を紹介しながら本作品をレビューしていきます。

「リオと不思議な洞窟」のストーリー


料理屋として働くリオの家には借金があり、父は出稼ぎ中。そんなある日、主人公の体を狙う村長は、体への返済を拒むヒロインに対し、「日曜日に100万G請求する」と言われてしまいます。

100万Gという大金をお店では返済できないと思っていたヒロインは、常連客の鉱夫から「近くの洞窟で取れたアイテムが多額で売れることもある」という話を聞きます。

一週間以内に多額の借金を返すため、主人公は洞窟で採掘することを決めるのでした。

「リオと不思議な洞窟」のシステム


今作品は戦闘がなく、体力を維持しながら採掘したアイテムを換金したり、エッチな行為でお金を集めていくシミュレーション要素も強い探索RPGです。詳しくシステムを紹介していきます。

掘れば鑑定アイテムが手に入る採掘行動


今作品は洞窟に入ると岩が置いてあり、岩を調べることで体力を消費して岩を破壊。岩を破壊すると「???」と書かれた鑑定用のアイテムを入手できます。

鑑定用のアイテムは、街にいる鑑定士に話しかけることで、無料で換金用アイテムに変えてくれます。入手できるアイテムはランダムですが、鑑定用アイテムには複数のランクがあり、入手が困難な「???」を鑑定すれば高額なアイテムが手に入ります。

鑑定アイテムは道具屋で売却することで換金できます。さらに、モブキャラがアイテムを求めていることもあり、そのアイテムを入手できれば高額で売却できることもあります。

ダメージ床・体力回復の岩・レベルアップで体力管理


採掘して鑑定用アイテムを入手することが本作品のメインシステムです。しかし、ヒロインには体力があり、採掘する度にHP10消費してしまいます。

HPが0になってしまうと、その場でリタイア。強制帰還の他、エッチな出来事に出会ってしまうこともあります。道中には歩くだけでダメージを受けてしまうエリアもあるため、HP管理が重要です。

そんなHP管理が重要な本作は「体力回復の岩」と「レベルアップ」が重要な鍵になります。道中にある緑色の石を採掘すれば、HPを回復させることができます。さらに、採掘時には経験値が入手し、レベルアップすれば最大HPが上昇及び全回復します。

壊した岩は再度侵入しても破壊済みになっているため、採掘していくルートを考えつつ体力も管理しながら進んでいく必要があります。

マッサージ店でのエッチ! エロ記録確認機能もあり


アイテムを換金していく他に、マッサージ店でエッチな行為をしてお金を稼ぐこともできます。採掘を行う昼パートが終わり、夜のパートにマッサージ店に向かえば、男の人とエッチしてお金も稼げます。

エッチな出来事に出会うと、淫乱度が上昇。さらに、ステータス画面からはどんな行為を何回したかが確認できるエロステータス要素もあります。

「リオと不思議な洞窟」の長所と短所に感じたところ


「リオと不思議な洞窟」は体力管理が重要なシミュレーション感ある探索RPGです。そこまで複雑でないシステムながらも、戦略的な要素もあります。長所・短所を詳しく紹介していきます。

「リオと不思議な洞窟」の長所に感じた点


長所としては、シンプルながらも考えつつ探索していく点が面白い作品です。他にもNPC周りでの魅力もあったため、詳しく紹介していきます。

体力に気を使いながらどう掘るかのルート探索が楽しい


今作は洞窟内の岩を掘りつつ、アイテムを回収していきます。同時に、体力を回復する緑の岩がある他、ダメージを受けるダメージ床エリア、小部屋や他階層へ通じる階段があります。岩も複数の種類があり、レアな鑑定アイテムが狙える色合いの岩をできる限り狙いたいところです。

洞窟内では見える範囲も限られており、さらに破壊された岩は次回以降挑戦時にも残ります。ゆえにいかに目指すべき場所や高レアな鑑定アイテムを狙っていくか、体力と相談しながら掘っていくのが楽しいです。

特にレベルアップで体力全回復するのもいい感じです。回復アイテムは高額&入手制限があるので、「今日はここまでだな」「離脱も意識するとそろそろ戻るべき」「ここで回復アイテム使ってレベル上げを狙おう」「あえて緑の岩は次回に取っておこう」といった戦略も取れます。

体力を維持しつつ、岩を壊してアイテムを入手していくだけという比較的シンプルなゲーム性の作品ですが、回復要素などのおかげでしっかりと遊びの幅も感じられます。

生き生きとしたモブキャラたち


街に帰還すると、村人たちが街にいます。固有のキャラクターは少なめですが、毎日街に出てくるキャラがランダムなのか、新しい人物などを見かけると嬉しい気持ちになります。

また、アイテム希望するキャラクターなどは、アイテムをあげたことで異なる日にまた別のアイテムを請求されるなど展開があることもあります。ちょっとした会話展開があるのも楽しいですね。

モブキャラというスタンスのキャラたちも個性が感じられて、個人的には非常に好印象を抱く作品に思えます。

衣服や髪型のきせかえ要素


物語中に衣服や髪型が入手できます。装備で衣服や髪型を変えれば、表示されている立ち絵にも反映されます。

きせかえの種類は18種類、髪型の種類は5種類です。髪型が変えられるような作品は少なめですし、服の入手は探索や購入、エッチな方面と多方向に広がっています。きせかえ要素を集めるのも楽しい作品です。

「リオと不思議な洞窟」の短所に感じた点


遊べる要素もある一方で、エッチシーン面での事前印象と異なる点や、やや遊びにくさに感じる点もありました。短所に感じた点も紹介していきます。

エッチシーンイラストサイズの小さいシーンがある


エッチシーンのサンプルを見ると大きいラストを採用しているシーンばかりに見えますが、一部イベントは小さめな画像を採用しているシーンがあります。

上記がサンプル画像がわかりやすいと思いますが、演出などの都合なのか画面サイズと比較して小さめなイラストになっている箇所があるのがわかると思います。中央に小さい画像が表示されることもあれば、立ち絵のところにエッチシーンが反映されることもあります。

画面目いっぱいに描かれるシーンが少ないわけではありませんが、ダイナミックな構図のシーンが好きな方には注意が必要です。

帰還しにくさも感じるダメージ床要素


今作は回復も意識した体力維持管理が楽しい作品です。一方で、ダメージ床によって遊びにくさや手間になってしまう点もあるような印象があります。

例えば、帰還は各階層へ進む階段まで戻る必要があります。そのため、階段に戻る時のダメージ床も気にしなければいけません。絶対にダメージ床を通らなければいけないエリアもあります。

また、初見で進むときは回復できる岩があるのでガンガン進めますが、一度撤退して再度挑むと回復岩が消えてしまいます。再度挑んで奥に進もうと思っても、毎回ダメージ床で大きくHPが減ってしまい、奥へあまり進めないといった問題もあります。ダメージ床での誤操作をしてしまうと、貴重なHPを失ってしまうこともあります。ギリギリで調整してたら誤操作でダメージ床を踏んでしまったりすると、ロードを検討しなければいけません。

回復アイテムも一応ありますが、価格相場が掴めていない序盤だと価格高く感じ、お金余る後半だと購入の上限数によって大して入手できないといった問題も起きます。余談ですが、エンディング後の要素で一番時間がかかったのはダメージ床対策のために毎日ポーションを少しずつ買う作業でした。

ダメージ床がいい味を出している点もあるのでなかなか難しい要素でもあるのですが……。個人的には帰還アイテムがあったり、回復アイテムの価格をもう少し下げるもしくは購入数の上限がもう少し緩和されていると遊びやすかった気がしました。

期限と豊富さによるサブイベントの弊害


シナリオが少ない作品ながらも1時間規模の割には比較的多いサブイベントが用意されています。一方で、顔グラやメモ機能があるわけでもないので、各キャラの特徴やイベントの内容を掴んでおく必要があります。

それゆえに、イベントのつながりがややわかりづらくなってしまうような印象もありました。色々設定がある印象もありましたが、想像を広げる匂わせなのか、自分がサブイベント拾えきれていないのか判断が難しいような点もありました。期間が短いこともあり、日程が必要そうなイベントは手が出しにくい問題もあります。謎の広いエリアなど、少し違和感が感じた点もあります。

会話主の表記や、場所情報が必要な情報だけでも再度確認できるような要素、統一性があるともっと遊びやすかった気がします。

「リオと不思議な洞窟」の各視点からの評価


「リオと不思議な洞窟」をゲーム性・エッチ面・コスパの3視点から、6段階(SS/S/A/B/C/D)で評価していきます。

「リオと不思議な洞窟」のゲーム性


評価:B

短い時間で遊べる、資金とHP管理ゲームという印象です。HPを管理しながら、岩を壊してアイテムを入手。鑑定して売却して借金に当てるシンプルゲーム性は好感を持てます。

レベルアップや回復要素のある石でHP管理を刺激するような要素がシンプルながらも奥深さを出してくれています。サブイベントも比較的多く、アイテムを売るかどうかの判断も楽しさがあります。

一方で、短い期間やダメージ床バランスによって、長所を少し邪魔してしまっている印象もありました。もう少し短所のフォローがあると無駄な意識をする点が減り、ゲームにより集中できた感はあります。

とはいえ、全体のゲーム性としては程よい戦略性がある作品に思えます。短所に感じる点もクリティカルなものはない印象で、セーブをわけながら遊べば全然問題ないように思えます。よって標準ぐらいのゲーム評価とさせていただきます。

「リオと不思議な洞窟」のエッチ面


評価:B

ボクっ娘ヒロイン中心のエッチシーンですが、村人に「セクハラはだめですよ」と軽く受け流すような感じのヒロインが、流れでエッチしたり、エッチなことをやられちゃったりするようなシーンが多めで楽しめます。イラストが小さいシーンもありますが、テキストボリュームもしっかりあります。微エロも含めた回想ベースで全36種類と悪くはありません。ややエッチの受け入れが早い印象なのは、少し賛否も分かれそうですが短いゲームであることも思えば悪くないと思います。

採掘するというゲーム性とのエッチ絡みが少なく、アイテム収集とエッチ探す探索要素が完全に別になっている印象もあります。風俗から展開していくエッチが好きかどうかでかなり判断が分かれそうな気もします。やや評価に迷いつつ、標準クラスの評価にしましたが、高評価よりの標準クラスな印象かと思います。

「リオと不思議な洞窟」のコストパフォーマンス


評価:C

シンプルなゲーム性ではありますが、遊びの幅を利かせているような印象もあります。エッチシーンのテキストもある程度ボリュームもあり、この2つの面からはコスパ的には悪くありません。

一方でプレイ時間が短めな作品であること、イラストが一部小さいものがあることから、ゲームボリュームとエッチイラストの質はコスパを悪く感じる人もいるかもしれません。立ち絵サイズのきせかえ要素に力入っているので、イラスト面はなかなか悩ましい点でもあるのですが、プレイ時間が短いこともあり、気分転換にきせかえをする余裕も少ないように思えます。

以上の点から、コスパ面は歯車が噛み合わない麺もありそうなことも考慮し、Cランクとしました。良い点もしっかりある作品であることは間違いないので、どこにコスパを重視するかによって、やや評価は分かれそうな気もします。

「リオと不思議な洞窟」の個人評価



7.5点

当サイトでは高評価よりの標準レベルな作品として評価させていただきます。
シンプルなゲーム性ながらもHPの維持管理やルート決めなど、遊びやすい範囲でゲームの幅を持たせてくれる要素が楽しい作品でした。きせかえ要素やサブイベントも充実していますが、期間が短いゆえに遊び切れづらい点もありますが、それだけ細かいボリュームも搭載してくれるという前向きな姿勢も感じられます。

ヒロインが可愛らしく、エッチシーンも風俗系中心に王道ながらもしっかりとしたシーンが揃っている印象もあります。細かい点でのびのびと遊びづらい点もありましたが、そこまで気にするレベルではありません。やや規模と値段のバランスを見るとコスパ面が高めかなと思い、気持ち評価を下げています。

とはいえ、しっかりと作品を作る姿勢を感じられる作品でもあります。サークルさん初作品でもあるので、今後が楽しみなサークルさんです。

「リオと不思議な洞窟」のゲーム情報


制作ソフト:
RPGツクールMV
原作:
オリジナル
難易度傾向:
ちょいかんたん!
ボイスの有無:
ボイスなし
やり込みシステム:

  • アイテム図鑑収集
  • 衣装図鑑収集

「リオと不思議な洞窟」のDLリンク


■ DLsite

「リオと不思議な洞窟」が好きな方にオススメなエロRPG 3選


リオと不思議な洞窟が好きな方へオススメなエロRPG1作品目は、「Lizbel-リズベル-」です。


レビュー

素材集めがメインになっているという点で類似性が高いかなと思っています。特にヒロインの可愛らしさという点も類似性が高く、いきいきと明るさもあるようなヒロイン、モクモクと素材を集めていくような要素。今作では少なかったRPG面も比較的出ている作品です。

2作品目は「無知っ娘イルヴィナ~盗まれた王家への献上品~」です。


レビュー

街を拠点に家賃を払いつつ、盗まれた服を探します。こちらも主人公がイキイキとしており、街の人とのやり取りも作品です。「リオと不思議な洞窟」は少しレトロテイストもある感じがしましたが、「無知っ娘イルヴィナ~盗まれた王家への献上品~」は豊富なドット絵エッチでのレトロ感もあるように思えます。エロステータスなどの要素もあります。

最後は少し経路こそ違いますが、短い時間でゲーム性を詰め込んでいるという点で「女騎士さま危機一髪」をあげておきます。

凌辱系中心ですが、1つのマップから作り上げたワンマップ形式のRPGです。30分程度の規模に、凌辱RPGらしさを組み込んでいます。「リオと不思議な洞窟」と同じく、短い時間で世界観やゲーム感を味わいたい方におすすめです!

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